「インディードの運用を直販にするか、代理店へ依頼するかどちらにすべき?」「直販と代理店の運用方法の違いは?」このような疑問を抱いていませんか。
一見コストを抑えられるイメージのある直販運用ですが、当然ながらデメリットもあります。
この記事では直販の概要やメリット・デメリットを解説するとともに、直販ではなく代理店を検討したほうが良いと考えられる企業の基準についても記載しています。
直販か代理店か迷っている場合は、自社に合った選択ができるよう、ぜひ最後までご覧ください。
Indeed(インディード)の直販とは?
インディードは運用型の求人メディアです。SEO対策を行ったり、有料広告(スポンサー求人)を打ったりと、PDCAを回しながら効果を高めていく必要があります。
このようなインディードの運用を、自社のリソース内で行うことが「直販」です。運用を自社で行う分、コストを抑えられる点や、スピーディーかつ柔軟に施策を行える点が、直販の良い点(メリット)と言えるでしょう。
ただし運用の知見やノウハウが必要なため、社内にインディード運用に精通した人材がいない場合は、コストがかさんでしまい、高い求人効果を得られない可能性があります。
直販の他には、インディード代理店へ運用を依頼する方法もあります。代理店運用では、インディードの有料広告(スポンサー求人)の運用を任せることができたり、別途料金はかかりますが代理店によっては採用後のサポートを受けることもできます。
運用手数料がかかってしまうのがデメリットですが、その分採用活動を効率化することができます。
Indeed(インディード)を直販運用する場合、受けられるサポート範囲は?
インディードを初めて利用する人にとって、サポートの充実度は重要でしょう。この項目では、インディードで直販運用を行う場合に、どのようなサポートを受けられるのかについて解説します。
サポートを受けられる範囲を把握し、運用方法を選択する時の参考にしてください。
Indeed(インディード)からのサポート・問い合わせできる種類
Indeedからのサポート | 問い合わせできる種類 |
---|---|
● 初期設定伴走サービス 〇 電話でのサポート 〇 45分間 〇 無料 | ● 電話 ● メール ● チャット |
インディードでは、初めて利用する人向けのサポート体制が整っています。操作方法やツールのことなど分からないことがあれば、電話・メール・チャットでの問い合わせが可能です。
また「初期設定伴走サービス」もとても便利です。このサポートでは、アカウント登録から求人票の投稿までの操作について、45分間の電話サポートを受けられます。費用は完全無料です。
インディードへの問い合わせ方法については、以下の記事をご覧ください。
>>操作方法に不明な点がある場合。Indeed(インディード)に直接問い合わせる方法
サポート対象範囲
直販する場合、運用内容に関してはインディードから直接的なサポートを受けることができません(問い合わせることは可能)。
- 掲載方法の選定(直接投稿、クローリング掲載、採用管理システムの利用など)
- アカウント作成
- 掲載基準の確認
- 求人票の作成
- 広告予算の策定
- 求人票の効果分析
これらのインディード運用に関わるすべての業務を自社で行う必要があります。
一方で、インディードの管理画面には、運用に便利な機能が備わっています。
【Indeed(インディード)で利用できる機能】
- 求人票作成
- 応募者管理
- Web面接機能
- アナリティクス
- 採用市場の分析ツール
これらのツールは活用できますが、運用の代行依頼・戦略立案といったサポートは受けることができないので、注意してください。
もしインディードに対する知見がなく、代行依頼や戦略立案など運用面でサポートを受けたい場合、運用代理店へ依頼する必要があります。
【体験談】Indeed(インディード)を直販運用したときに感じたこと
直販でインディードの運用を行い、実際に感じたことについて解説します。「直販運用って実際のところうまくいくの?」と疑問に思われている人は、ぜひご覧ください。
この項目を読むことで、直販運用にするのか代理店運用にするのかについて、自社に最適な選択をしやすくなるでしょう。
Indeedの規制に対応できない
インディードには「掲載基準」と「ポリシー」が設けられており、それらのルールに従って求人票の作成・運用を行う必要があります。しかし、項目が膨大な上に定期的に更新されるため、自社ではなかなか対応しきれないのが実状です。
掲載されていた求人票がいつの間にか停止されていたといったこともありました。社内リソースが限られるため、インディードでの情報収集をしながら運用するのは、かなり大変です。
採用市場に関する分析ができない
インディードでしっかりと成果を出すには、市場分析・トレンド動向の把握・他企業との差別化・求職者ニーズの把握など、分析と戦略の立案がとても重要です。
求人広告に知見のある人材がいれば問題ないのですが、そのような人材が社内に1人もいない場合は、最適解を出すのがとても難しいでしょう。
また市場規模や難易度などの分析が行えていないと、広告予算の策定も難しくなってしまいます。
効果の高い求人票作成ができない
インディードの求人票はテンプレートが統一されているため、求人原稿や画像などによって差別化する必要があります。特にキャッチフレーズやアピールポイント・画像などは重要で、クリック率や応募率に影響します。
しかし自社のことにも関わらず、自社のアピールポイントを書くのが意外と難しいです。客観的な視点も必要ですし、求職者ニーズの把握も必要なため、効果の高い原稿を作成するのは一筋縄ではいきません。
またインディードは情報を詳細に記載することを推奨しているため、求人原稿の作成にはある程度の文章量が必要です。
実際に掲載されている求人票を見ても分かりますが、仕事内容・募集要項・アピールポイント・求める人材などの項目だけで、1,000〜1,500文字ほどのボリュームがあるケースも見受けられます。このボリュームは、短い記事と同じぐらいです。
また画像加工に手が回らないといったケースもありました。画像はただ貼り付けるのではなく、1枚目の画像を加工してアピールポイントを入れ込むとクリック率が高まるのですが、そこまでの余裕がありませんでした。
Indeed(インディード)直販運用のメリット・デメリット
インディードを直販運用する場合のメリット・デメリットについて解説します。初めに結論を記載すると、以下のとおりです。
【直販運用のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
---|---|
・柔軟な対応が可能 ・自社にノウハウを蓄積できる | ・コスト(手数料)がかからない・社内リソースがない場合は十分な効果を得られない | ・運用の手間と時間がかかる
直販運用の場合、自社にインディードの知見やノウハウがあれば、かなりコストを抑えた運用が可能です。逆に知見やノウハウがない場合は、効果が出るまでに時間がかかりコストが高くなる恐れがあるため注意してください。
それでは、メリット・デメリットそれぞれについて解説します。
直販運用のメリット
まずはメリットについて解説します。
コストがかからない
直販の場合、かかる費用は広告費(有料掲載の場合)のみです。有料掲載(スポンサー求人)の場合はクリック数に応じた広告費が発生しますが、無料掲載の場合は掲載料も成果報酬も発生しないため、コストをかなり抑えられます。
また有料掲載であるスポンサー求人は掲載をいつでも停止できるため、早い段階で採用予定人数に到達した際には、予算を使い切る必要もありません。
柔軟な対応が可能
原稿作成や修正の際に、対応をスムーズに行えるのもメリットです。直販の場合は、自社内で運用を行うため、コミュニケーションを社内で完結できます。
一方で代理店へ依頼する場合は、原稿作成や修正が必要なときに代理店の担当者へ依頼する手間が発生します。
依頼メッセージを作成したり打ち合わせをしたりと、作業前にいくつかの手順を踏まなければいけないため、すぐに修正に取りかかれないもどかしさがあります。
しかし直販では、そのもどかしさがありません。
自社にノウハウを蓄積できる
インディードでの理想的な形は、代理店レベルの運用を自社内で行えることです。直販で運用し、広告運用の経験を積むことでその理想的な形に近づくことができます。
もちろん代理店レベルの運用を行うのは難しいですが、PDCAを繰り返すことで、効果的な運用ノウハウを見つけていくことはできるでしょう。
採用活動を自社内で完結できるようになれば、結果的に採用コストを大幅に削減できます。
以下の記事で、クリック率・応募率を上げるために欠かせない、キャッチコピー・求人票・企業ページの重要なポイントについて解説しています。
少しでも効果的に求人票を運用したいという人は、併せてご覧ください。
>>【クリック率・応募率UP】Indeed(インディード)のキャッチコピーや求人票、企業ページの書き方
直販運用のデメリット
続いて、デメリットについて解説します。
運用の手間と時間がかかる
直販の場合、自社ですべての作業を担当しなければなりません。アカウント登録から運用まで作業は多岐にわたるため、かなり手間がかかってしまいます。
またPDCAを回すことで効果を高めていく必要があり、すぐに高い効果を得られる保証がありません。そのため、採用予定人数に達成するまでに時間がかかってしまうことも珍しくないでしょう。
運用を行う社内体制が整っていない場合、直販はデメリットが大きくなります。
特に採用活動期間が短い場合は、目標達成が難しくなります。その場合は別途コストはかかりますが、代理店へ依頼した方が効果的でしょう。
社内リソースがない場合は十分な効果を得られない
社内リソースに余裕がない企業では、PDCAを十分に回せず、効果的な運用を行えない恐れがあります。
また運用に注力しすぎるあまり、応募者とのやりとりや、応募者のサポートが手薄になってしまうことも考えられるでしょう。
例えば、応募者に対する返信が遅くなることで、優秀な人材を逃してしまうこともあります。
自社の社内リソースに十分な余裕がない場合は、代理店へ依頼することで、応募者への対応に注力できるようにもなります。
直販運用が難しいと感じた場合はindeed(インディード)代理店での運用がおすすめ
次の項目に当てはまる場合は、インディード代理店を利用した方が効果的です。
【インディード代理店の利用がおすすめの企業の基準】
- 一通りの運用(原稿作成・分析検証・戦略立案など)を自社で行えない。
- インディードに専門的な知識・ノウハウのある人材がいない。
- 内リソースが足りず、採用活動に十分な時間と手間をかけられない。
- 社採用期間が短い、かつ採用予定人数が多い。
コストを抑えるために直販を選択する企業も多いかもしれませんが、採用活動の効率性が高まるため、全体的な採用コストを抑えられるケースがあります。
各代理店で問い合わせや資料請求が可能なため、費用感やサポート内容などを一度チェックしてみるといいでしょう。
もし代理店へ依頼する場合は、代理店ごとの特徴を把握することが大切です。
- インディード運用に特化したサポートを提案
- インディード以外の他求人媒体の提案も可能
- 採用サイトの制作から提案可能
- 求人広告専門のプロライターが原稿作成を担当
- 営業担当者1人あたりの対応数が少なく手厚いサポートを受けられる
- 直接投稿・クローリング掲載・フィード投稿など複数のパターンに対応
- 運送業など特定業種で採用実績が豊富
- 代行手数料が相場より低い価格で依頼できる
これらのように、代理店によってサポート範囲や得意エリア・職種、手数料などが異なります。以下の記事で代理店の選び方や比較ポイントを解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
>>indeed(インディード)代理店の運用代行と社内運用はどちらがいい?優秀な人材を確保するためのポイントを解説
Indeed(インディード)の直販運用とは。代理店運用と比較まとめ
この記事ではインディードの直販運用の概要や、メリット・デメリットについて解説しました。
直販運用はコストを抑えられるため、採用活動に予算を多くかけられない企業にとってはメリットだと言えます。一方で、基本的に外部からのサポートがなく、すべての運用業務を自社で対応しなければなりません。
そのため自社にインディードの運用ノウハウがない場合は、逆にコストがかさむ可能性があることにも注意してください。
自社に運用ノウハウがない場合は、代理店へ依頼するのがおすすめです。
インディードでの掲載ルールや原稿作成、SEO対策などの知識やノウハウがなくとも、インディード正規代理店に依頼することで初めから効果的な運用が期待できます。